品質管理

品質管理への取組み

品質管理に関する会議

 組合員工場はすべてJISマーク表示認証工場であり、かつ福島県生コンクリート品質管理監査会議による厳正な審査の結果、品質管理判定基準に適合しマークの付与を認められております。

 またJASS5N(原子力発電所を対象に定めた鉄筋コンクリート工事)の出荷対応も可能です。

 理事会直属の技術委員会で、様々な技術情報や需要家のニーズ、品質クレーム情報を集約・共有化し、検討を加えて組合員工場にフィードバックする仕組みを構築しており、それにより協同組合と組合員工場が連携して品質の向上、クレームの是正・予防に取り組んでいます。

官公需適格組合

官公需適格証明書

 「官公需適格組合制度」は、官公需工事や物品の受注に意欲的であり、受注した契約に対して十分に責任をもって履行できる体制が整備されている組合であることを中小企業庁(経済産業局)が証明する制度です。

 この証明を受けるには、組合による組合員の品質管理システムの運営、共同受注委員会、検査委員会の設置といった組織体制の整備、そして経済的な基盤構築がなされた優良な組合でなければなりません。

 当協同組合は平成30年4月に「官公需適格証明」を受け、東北経済産業局から証明書を交付されました。

放射線管理

放射線管理

 当協同組合の納入エリアには避難指示区域(帰還困難区域、居住制限区域)が含まれています。

 従業員、運転手の健康を守り、安全を確保するため自主的に放射線量の管理基準値を設定。それに加えて独自に「放射線管理計画」「業務計画」「管理エリア入域管理計画」を規定しています。

 また、放射線管理業務を専門業者に委託するとともに、協同組合内に専任の線量管理担当者をおいて、厳重な放射線管理を行っています。

1F、管理エリア向けコンクリート管理計画書

 当協同組合では定期的に放射線管理ルールを見直し、「コンクリート管理計画書」をその都度改訂しています。

 組合員工場、従業員への周知徹底はもとより、需要家をはじめとする関係者の皆さま方に管理計画書を配布して、放射線管理ルールにご理解とご協力をいただいています。


生コン工場Web見学


材料搬入・貯蔵


 生コンクリートの使用材料であるセメント、骨材(粗骨材、細骨材)、化学混和剤は専用の貯蔵設備に搬入されます。骨材は「地産地消」の観点から、地元産を使用しています。

 セメントは品種別にセメント専用サイロに、また骨材は専用のコルゲートサイロ、ストックヤードに、種類・産地・粒度別に貯蔵します。

 化学混和剤は鋼板製サイロに貯蔵し、管理しています。

 

計量・練り混ぜ

 プラント上部に運ばれた材料は、計量機を通してミキサへ。そしてミキサで練り混ぜられて生コンクリートが完成します。

 これらすべての作業はコンピュータが管理する自動生産システムにより行われています。

 

出荷・運搬

 完成した生コンクリートは積込みホッパからコンクリートミキサー車へ。ミキサー車はコンクリートを十分均一に保持し材料が分離しないように、ドラムを回転させながら現場に運搬します。

 なお、練り混ぜ開始から荷卸し地点に到着するまでの時間は「90分以内」と規定されています

(JIS A 5308 レディーミクストコンクリート)。

 

検査

 品質管理のための検査は、製造者が行う検査と購入者が行う検査の二つに分けられます。

 生産者が行う検査には、主に品質管理用のデータをとるために行う「製造時の品質検査」と、荷卸し時に行う「品質確認のための検査」があります。

 工場で行う「製造時の品質検査」が主に工程管理のために行われているのに対し、荷卸し時の検査は需要家に対して品質の確認と保証をするために行われるものです。